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ヤゴの飼い方/育て方 エサのやり方や飼育のための準備方法について

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梅雨から夏に向けて、プール清掃が始まります。
プール清掃にあわせて小学校や市民プールでは、ヤゴなどの水辺の生き物採取が企画されたりします。

楽しいイベントではありますが、子どもが急に持ち帰ってきたヤゴの飼育方法に頭を抱える親御さんがおられるのではないでしょうか。

  • どうやって飼えばいいの?
  • ヤゴは何を食べるのか?
  • 羽化した後は?

ヤゴの飼い方は難しく考える必要はなく、最低限のポイントを押さえておけばいいです。

今回は飼育方法からエサやり、羽化した後の対応といったヤゴの育て方について紹介します。

この記事でわかること
  • ヤゴの飼育環境の準備 水が溜められる器であればなんでもOK
  • エサはアカムシがおすすめ 入手しやすければオタマジャクシでも可
  • 羽化した後は飼育が難しいので空に放しましょう
兄ぐま
兄ぐま

市民プールのヤゴ取り行ってたくさん捕まえたよ

弟ぐま
弟ぐま

オタマジャクシやアメンボもいた

親ぐま
親ぐま

エサやりが難しいけど、それ以外は簡単

ポイントを押さえておけば捕まえてきた当日に全部準備できますよ

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ヤゴの飼育環境を準備しよう

飼育環境の準備物

ヤゴの飼育環境の準備として、次のものを用意してください。

  • 水を溜めておける容器 虫かごや水槽、タッパー、ジャムの空き瓶など
  • 砂利や砂 容器の底に敷くためのもの
  • 大きめの石やブロック
  • 枝や棒、割りばしなど
  • 水替え用のバケツなど

たくさんに感じるかもしれませんが、だいたい家にあるもので代用できます。

水を溜めておける容器

一番最初に準備しておくべきものは容器です。虫かごや水槽があればそれに越したことはありませんが、水が溜められるものであればなんでもいいです。

タッパーやジャムの空き瓶、2リットルのペットボトルを加工するなど、飼育容器は工夫次第でどんなものでも使えます。

私の場合は昔から家にある水槽に砂利もセットであったためそのまま使いました。
このサイズで今はヤゴ2匹とアメンボが一緒に生活しています。
もう少しヤゴはいたのですが、共食いして数が減りました…

昔すぎて家にあったものがどれかはわかりませんでしたが、可能な限り、サイズや形が一緒のものをAmazonで探してきました。
すぐにホームセンターやペットショップへ行けない方はこちらから注文しましょう。
ただ、家にあるもので十分なので、まずは空き瓶やタッパーで代用してみることを検討してください。

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ヤゴを飼うには大きすぎないかと思われるかもしれませんが、ヤゴ以外にもこれから飼う可能性があるものを見越してのサイズになります。
ヤゴ以外といえばこのあたりになるでしょうか。

  • メダカ
  • 金魚
  • カメ
  • カナヘビ(トカゲ)
  • ハムスター

特に夏休みに入ると、夏祭りの縁日で金魚すくいがあります。子どもたちがやりたがるゲームの一つですね。取れなくても1,2匹はくれるところが多いため、夏の時期に金魚を飼い始めるご家庭が増えるのではないでしょうか。

他にも候補は色々とありますが、子どもが興味を持って飼いたいとなる可能性が高いものとなります。
その都度用意するよりはこの機会に準備しておく方がよいかと思います。

砂利や砂 底に敷くヤゴの足場

砂利や砂などはヤゴの足場として使います。つるつる滑る底より動きやすい足場があったほうがヤゴにとっていい環境でしょう。

ヤゴの種類によっては砂に潜るものもいたりすためあったほうがいいですが、プールで採取したヤゴであれば砂に潜る種類ではないでしょうからなくても問題ありません。

他にも生きたアカムシやイトミミズは砂に潜るため、生きたエサを使う場合は環境を整えてあげるといいでしょう。

大きめの石やブロック

ヤゴは水の中で生活しているますが、羽化が近づいてくると水の中からあがってきます。
水から出る高さの石やブロックなど、足場を用意してあげておくといいです。石やブロックではなくても、水から出る高さのものであればなんでも大丈夫です。

砂利を集めて水から出る高さの山を作っておくことでも代用できます。

枝や棒 羽化のための止まり木

ヤゴはトンボになるために水からあがって羽化します。
羽化は水面から離れた位置で始まるため、水面から10cm以上高さが確保できるものを用意しましょう。

ある程度の太さやヤゴが登っても倒れないように工夫が必要ですが、太めの木を容器に立てておけばいいでしょう。

良い枝や棒がなければ割りばしでも大丈夫です。その時に1本ではなく複数本をまとめて輪ゴムでとめておくと太さや重さがでて安定感が増します。

私が即席で作った足場はこちらです。

水替え用に一晩水を溜めておける容器

水道水をそのままいれても大丈夫ではありますが、可能なかぎり塩素を抜いた水を使って水替えをしてください。

カルキ抜きといって、バケツなどに水を溜め、一晩放置しておくだけで塩素が抜けます。

正確にはもっと置いた方がいいとか薬剤を使った方法などありますが、一晩おいておけばヤゴが弱るなどの問題は出ない程度には塩素が抜けていますので安心してください。

水替えのタイミングは水が汚れてくるか、数日(3~4日程度)に一回程度で大丈夫です。
(プールのように水替えしていない場所でも生きていますので)

エサの入手は簡単 でもモノによってはエサやりが難点

飼育容器の準備ができたら次はエサの準備です。
ヤゴの飼育で一番難しいポイントはエサやりといってもいいかもしれません。

とはいえ、エサの入手だけであればそこまで難しくなく、ホームセンターや金魚などを扱っているペットショップ、釣具屋で入手することができます。

ヤゴのエサとなるものは次です。

  • アカムシ 入手のしやすさやエサやりに慣れたらおすすめのエサ
  • イトミミズ 入手のしやすさはアカムシ同様
  • オタマジャクシ 定期的に入手できる環境であれば一番おすすめ
  • メダカの稚魚(針子) 心情的にエサとして与えられるかはその人次第

エサやりが一番難しいといった理由として、ヤゴは「動いているエサ」しか食べないからです。
ヤゴは肉食であり、動いているものをエサとして認識することから、止まっているエサでは食べてくれません。基本的には「生きた」エサがいいのですが、家の冷蔵庫でエサを飼育(保管)しないといけなかったりするため多くの方が断念するでしょう。
(特に奥さんが冷蔵庫に保管することに反対される方が大半だと思います。)

そのため、ここでは市販されている生きていないエサをメインに、エサやりの方法を紹介します。

アカムシ

アカムシはユスリカという昆虫の幼虫です。夕方に散歩していたり遊んでいたりするといつの間にか頭の上に群れていたり、道路の上に密集して飛んでいる蚊のような虫です。自転車で走っていると急に顔に当たる嫌な虫でわかる人もいるかもしれませんね。

アカムシは清掃前のプールにも生息しているため、プールで採取したヤゴもアカムシを食べて育ってきています。食べなれたエサとして一番おすすめされるエサです。

ただ、「生きた」状態であれば容器にヤゴと一緒に入れておけば勝手に食べてくれるのですが、市販の生きていないエサを与える場合にはコツがいります。

コツはいりますが、やり方は簡単です。
ピンセットなどでアカムシをつまんで、ヤゴの目の前にゆらゆらと動かせば喰いついてくれます。やり方やタイミングによっては食べてくれず、根気のいる作業にはなります。

慣れてくるとすぐに喰いついてくれるようになりますので、めげずに頑張りましょう。

参考に出来るyoutubeがありますのでぜひ見てください。リンク
ムシテックワールド【公式】の小3理科「トンボの育ち方と飼育」です。

私が買ったエサのアカムシはこちらのボタンから購入できます。

試しに釣具屋のイシグロで生きたアカムシを買ってみました。
定員さんと世間話をしていると、、どうやらこの時期はヤゴのエサはありますかと聞いてくるお客さんが少ないですがいるそうです。(私もその少ない一人でした)

蓋を開けると虫に耐性のない人たちは卒倒しそうなの感じで蠢いていました。

エサのやり方ですが、ピンセットで1匹つまみ、目の前にもっていくと一瞬で食べました。
今までの苦労は何だったのかと思うほど食いつきがよすぎて逆に驚きましたが…

数匹水の中に入れていると、いつの間にかもぐもぐタイムに突入していました。

イトミミズ

イトミミズもアカムシと同様にホームセンターやペットショップで売っています。
こちらもピンセットなどでつまんで、ヤゴの目の前でゆらゆらと動かしてあげる必要があります。

オタマジャクシ

ヤゴは動いているものは大抵食べます。オタマジャクシもそのうちの一つです。
プール清掃の時に採取できる生きものとして、ヤゴと一緒に捕まえておくとエサに困らなくなります。

ヤゴの時期にはオタマジャクシもいるため、田んぼや池などが近いご家庭であれば定期的に通って採取できるとエサやり問題は一気に解決するため私個人としては一番おすすめです。

私の家で飼育しているヤゴの最初のエサはプールで一緒に採取したオタマジャクシです。
朝起きてみると、無残にも頭だけ残ったオタマジャクシが浮いていました。。。

ただ、オタマジャクシからカエルに変わる期間も早く、いつの間にか足が生えてカエルになっていたということがありますので、蓋をしていない容器の場合は注意してください。
足が生えてくると、壁をよじ登って簡単に脱走されます。

写真はいつの間にか蓋に張り付いていたカエルに変態完了間際のオタマジャクシ?です

メダカの稚魚(針子)

プール清掃時期とメダカの繁殖時期は重なっているため、メダカの稚魚(針子)を入手することもできるでしょう。
大量に稚魚がいるご家庭ではヤゴのエサとして、容器の中に放してあげておけばエサやりの苦労から解き放たれます。

ただ、心情的にヤゴのエサとして与えるのが難しいという人もいるでしょうから、おすすめとまでは行きませんでした。

私としてはホームセンターなどですぐに買えれば、メダカの飼育も始めながらエサとしての活用も検討していました。
が、最寄りのホームセンターでは扱っておらず断念しました。

ヤゴがトンボになったら空に逃がしましょう

飼育準備もでき、エサやりも問題なくできればあとは羽化を待つだけです。

どれくらいで羽化するのかというと、プールで採取できるヤゴは主に4月~9月に羽化するものが多いため、早ければ数週間で羽化するものもいます。
遅くとも9月までには羽化すると思われますが、そこまで長くかかるものは稀だと思います。
そう考えると、エサやりも期間限定であり、活路が見いだされたのではないでしょうか。

羽化が近づくと水面から出てきて、準備していた石の上や木によじ登ったりするようになります。
またエサを取らなくなりますので、食べていたやり方で食べなくなり出して来たら羽化の前兆と思ってください。

さて、羽化したトンボの飼い方ですが、基本的に難しいと考えてください。

羽化したトンボはヤゴと一緒で肉食ですが、生きた昆虫を与える必要があります。
コオロギなどのバッタが入手できればいいですが、ヤゴの時とは違ってピンセットなどでつまんで動かしても食べてくれないでしょう。
飛び回るために広い場所が必要になりますので、物理的に虫かごなどの狭いスペースでは羽根が破れたりしてすぐに死んでしまいます。

ある程度観察した後は羽化後のトンボは空に放してあげることが一番です。
せっかく育てたのに逃がすことはつらいことですが、自由に跳びまわれるようにしてあげてください。
子どもにもずっと自分のそばにいてほしいというと思いますが、トンボも生きているということを教えてあげて、納得する形で逃がす選択を与えてください。

とはいえ、逃がしたくなく子もいるでしょうから、その時は奥の手です。
昆虫標本をつくりましょう。
昆虫館などで展示してある標本を自分の手で作ることも思い出の一つになりますので、ぜひ挑戦してみてください。

まとめ

ヤゴの飼育はエサやりの問題をどうにかすればあとは比較的簡単です。
子どもが急にヤゴの飼育をしたいとなった場合でも、当日に準備が出来ますので安心してください。

また適当に虫かごなどの中に入れておしまいでもいい所をヤゴの飼い方を調べて挑戦する皆さんはとても偉いです。ぜひ子どもと一緒にヤゴの飼育に挑戦して、羽化するところまで見届けてください。

羽化した後は空に放してあげましょうといっていますが、私個人としては昆虫標本にして子どもとの思い出の一つに残しておきたいと思っています。

そして最後に昆虫が好きな方にはおすすめの場所があります。
浜松駅から車で30分程度の場所にある竜洋昆虫自然観察公園(通称こんちゅう館)です。
ここではカブトムシなどの生きた展示と蝶やトンボの標本展示もあります。
竜洋昆虫自然観察公園(通称こんちゅう館)がどんなところか、公園の遊具の紹介など関連記事はこちらからどうぞ。

こんちゅう館内だけでも楽しめますので、梅雨の雨ばかりで外で遊べない時にもおすすめしています。
子どもと一緒に昆虫の世界にハマってみるのはいかがでしょうか。

以上 おわり

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